恋に恋する呑べえ

愛さえあれば何も要らないなんて、

世界の隅の隅の隅に生きるしがないオタクの小さな声

 

昔はそんなこと思わなかったけれど、今は自分の意見が圧倒的なマイノリティー側になってるような気がしていて、その事でなんだか少しぼんやりとした苦しさを感じている。自分の意見が少数派であるが故に、思った事を叫ぶと多数派からお叱りを受けたりもする。別にその人達の意見が間違ってるとは思わないけど、私の意見だって間違ってるとは思ってない。自分はそうは思わないけどそう思う人もいる、それだけの話なのに。だから、マイノリティーだとしても、そう思っているオタクがいるんだと叫ばせて欲しい。

と、まぁ保険をかけまくった上で本題に入ります。

 

 

私は岸優太くんが好きだ。

そして岸くんがいるからKing & Princeが好きだ。

 

そのKing & Princeがグループとして進みたいという道を、メンバーはよく言葉にして伝えてくれている。その言葉たちを眺めながら、気付けばずっと少し胸につっかえていた想いがあった。

King & Princeはデビューが決まってからずっと海外進出を目標に掲げている。私もそれは応援したいと思っている。海外旅行に行って、現地で出会った人達にKing & Princeという名前が通じる世界、すごく素敵だと思う。それはまだ遠い世界だけど、いつかそんな日が来たら良いなぁと心から思う。ただ、私が少し違和感を覚えているのはその為の手段だ。

アメリカへ武者修行に行き、ヒップホップダンスのレッスンを受けて、英語の勉強をして、全編英語詞の曲を歌って、そうやってアメリカの音楽シーンに迎合する事で世界進出を狙うのも、ここ数年のK-POPアイドルがやっている手段であるし、実際に成功を収めてもいるし、有用だとは思う。ただ私は、King & PrinceにはジャニーズイズムやJ-POPの持つ本来の強みで世界と勝負して欲しいと思っている。充分に戦えるだけの文化と伝統がジャニーズにはあると信じているし、私はそれを愛している。アメリカの音楽シーンに迎合するのではなく、本来の彼らが持ってる"らしさ"で世界と勝負して欲しい。そうずっと思ってる。

媒体での発言をスタンプのように使うのはあまり好きではないけれど、先日、雑誌で岸くんが「J-POPのリズムやジャニーズならではのステージパフォーマンスも海外の人には新鮮だと思うし、勝負できるポイントは沢山あると思っています」と言ってくれた事に私はかなり救われた。そして、それと同時に岸くんはその想いをどれくらいの熱量でメンバーに伝えてるのかが気になった。

これに限らず、色んな場面での発言や姿勢から私が勝手に想像するに、岸くんは少年隊や堂本光一くんから脈々と受け継がれているジャニーズの王道、伝統、真髄へのリスペクトがKing & Princeの中でも強い人だと思う。

「ジャニーズの伝統を守ること」と、「ジャニーズの新時代を切り開くこと」。

今のKing & Princeのメンバーがグループとしての方向性を語るとき、後者が語られる事が多い。ただ、岸くんは前者の尊さに気づいている。

改めて言う。

私は岸優太くんが好きだ。

そして岸くんがいるからKing & Princeが好きだ。

だから、私は岸くんがやりたいと思うこと、好きだと思うものを一番に応援したい。正直、King & Princeがグループとして進みたいと思う道よりも。ただ、その2つが合致していて欲しいとも切に願っている。

岸くんが好きだとか関係なく、そもそも私はジャニーズブランドと王道を愛している(それが淘汰されていく現状を憎んでいる)けれど、もし仮に岸くんとKing & Princeが進みたいと思う道が私の好きな道と違っていても我慢しようと思う。(アイドルはオタクの声なんか無視してやりたい事をやって欲しいと常々思っているので。まぁ少し嘆くことはあっても。)

ただ、岸くんが進みたい道とKing & Princeが進みたい道に若干の差があるように私には見えていて、さらに岸くんの進みたい道が私の好きな道のような気がしている今は、私の好きな道の話を叫ばせて欲しい。

私はジャニーズの王道が、伝統が、真髄が、それを大切に継承している岸くんが、好きだ。

King & Princeというグループが外に向かって走ろうとしている今、少しで良いから内側にも目を向けて欲しい。

アメリカの音楽シーンに迎合するよりも、もっと近くにあるものを、自分たちがずっと走ってきた道を、信じて欲しい。その尊さに全員が気づいて欲しい。

 

それが世界の隅の隅の隅に生きるしがないオタクの小さな声です。